『無理解』・・・2004年のコラムから

「家族に言っても,なかなか解ってもらえなくて・・・」

うつや神経症などの辛さを独りきりで抱え込んでいることも辛さを増すものだ。なぜ解ってくれないのだろうという嘆きを聞く機会もたくさんある。

「風邪なら誰でもひいたことがあるでしょう。自分が風邪をひいて辛かった実体験があるから実感として理解できる。でも,あなたと同じ病気になったことがなければ,本当の意味で,あなたの辛さを実感として理解することはできないでしょうね」そんなふうに諭すこともある。

「解ってくれる」というのは,辛さをまったく本人と同じように体感するのではなく,どうしたら少しでも本人の辛さが和らぐかを考えられるかどうかということなのだろう。
だとするならば,「こうすると少し楽に感じる」という情報を周囲に伝えることも,辛さを抱える本人自身がやらなくてはならない大切な役割。
「本人にどう接したらいいのでしょうか」と悩んでいる家族はとても多いのです。

辛さを解るかどうかでなく,どうしたら楽に感じられるかについて話し合ってみることも忘れてはならないことですね。

(2004年3月 某コミュニティ紙に掲載)

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