『無理解』・・・2004年のコラムから

「家族に言っても,なかなか解ってもらえなくて・・・」

うつや神経症などの辛さを独りきりで抱え込んでいることも辛さを増すものだ。なぜ解ってくれないのだろうという嘆きを聞く機会もたくさんある。

「風邪なら誰でもひいたことがあるでしょう。自分が風邪をひいて辛かった実体験があるから実感として理解できる。でも,あなたと同じ病気になったことがなければ,本当の意味で,あなたの辛さを実感として理解することはできないでしょうね」そんなふうに諭すこともある。

「解ってくれる」というのは,辛さをまったく本人と同じように体感するのではなく,どうしたら少しでも本人の辛さが和らぐかを考えられるかどうかということなのだろう。
だとするならば,「こうすると少し楽に感じる」という情報を周囲に伝えることも,辛さを抱える本人自身がやらなくてはならない大切な役割。
「本人にどう接したらいいのでしょうか」と悩んでいる家族はとても多いのです。

辛さを解るかどうかでなく,どうしたら楽に感じられるかについて話し合ってみることも忘れてはならないことですね。

(2004年3月 某コミュニティ紙に掲載)

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この記事へのコメント

藍歌
2006年08月31日 09:45
周囲の理解や協力もとても大切なことだと思います。私も家族と随分、ぶつかりました。ただ、話しを聴いてもらうだけでも、私の心は、楽になると・・・。けど、理解してもらうまでには、時間も必要でした。「お薬手帳」を家族に見せて、今、自分が飲んでいる薬のことを話したり・・。それでも、わかってもらえない時は、「仕方ないな・・・」と思うこともありました。けど、今は、家族も協力してくれ、とても感謝しています。
2006年08月31日 11:18
一般社会での認知度ってのが,身の回りでの理解度にも関係すると思う。
「あっ,その病気知ってる・・・」という人が増えれば増えるほど,病気を抱えた本人は,多少は楽になってくるものだ。

ただ,家族(や恋人など)が当事者になったとき,それを受け止められるかどうかは,多少事情が異なる。
・メンタル=精神がおかしいのか?
・精神科=外聞が悪い!
・病気=気のせい,性格なのでは?
・辛い=怠けている!
アカの他人であれば「へぇ~大変ねぇ」と言えても,身内となると,上のような反応になってしまうこともある。
最大の敵(難関)は,まずは身の回りの理解なのかもしれないですね。
藍歌
2006年08月31日 18:09
円さんがあげられた、内容は、私もそのまま、家族の最初の反応でした。周りの理解は、本当に大変ですね・・。